-。狂。-

愚痴ばっかりかもしれない

パートナー。 第4話

私だって会いたかった…

ネット内でも絶対の存在だった。

私にとって彩羽は太陽だったよ。

太陽を失った私は、この2年間酷かった。

 

1度でいいから会いたいねっ!

 

元気なメッセージがトレードマークの彩羽。

だからあんなにも皆から好かれてて

必要とされていたのに。

君の居場所はちゃんとあるんだよって どうして伝えられなかったんだろう。

 

 

どれだけ泣いてももう遅いのは分かってるのに

涙がとまらない

 

 

 

 

――「…え、 もしかして  『ふじのん』…?」

 

 

ついには幻聴まで聞こえるようになった。

駄目だなぁ私ったら。

いつまでも引きずっててもしょうがないのに。

 

 

「ね、『ふじのん』だよね…?」

 

 

でもやっぱり、信じたくないけど、幻聴だろうけど、

自分の頭上から数回しか聞いたことのない声が聞こえてくる。

それは数回電話をした時に聞いた……

――彩羽の声に似ている。

 

 

ふいに上を見上げてみる。

 

 

―「……っっ!?」

 

人が。浮いて。いた。しかも。半透明な状態で。

 

 

 

「え、っと…? ねぇ、なんでここにいるの?

 

 

――――――彩羽…。」