-。狂。-

愚痴ばっかりかもしれない

突然思いついた小説的なもの(衝動的なので意味不)

『本日午前7時半頃、◯◯県の中学2年の谷 彩羽さんがマンションの屋上から飛び降りて死亡していたことが分かりました。警察は自殺と見て調査を続けています。――』

 

今日は夕方まで部活があったからやっと帰ってきて…TVをつけた。

丁度ニュースの時間帯で、そこには目を疑う事件が流されていたのだった。

 

「谷…彩羽…?」

 

いや、別に自分の事とかそういうんじゃなくて、私には藤野 矢那という名前があって…

違う、それを言いたいんじゃなくて。

 

「え、◯◯県…でしょ?谷、彩羽…でしょ? ハハッまさ、か」

 

思わず作り笑いが零れた。

 

急いでPCを立ち上げてツイッターにログインする。

彩羽関連で仲の良い友達を集めたリストを開く。

そこには…

 

「嘘。嘘、だ…」

 

『いろちゃんっ今何してるのー?((^_^;』

『いろは?今どこだよ?』

『ニュースのって…irohaじゃないよね?』

『irohaーっ!!返事はー?;;』

 

「みんな昼からずっと…?」

 

多分ニュースは、私が部活に行っていた昼から流れていたんだろう。

昼からツイッターリストは【iroha】を呼ぶ声でいっぱいだった。

普通なら【iroha】は顔を出していてもいい頃だったけど

この日は…そのまま顔を出さなかった。

 

『忙しくてこれてないんだよ!来たらいっぱい話せるって!』

私は明るいツイートをしておいた。

『ふじのん何言ってんの!?だって…だって…!』

【ふじのん】は私のツイッターでのニックネーム。

 

『大丈夫だって(笑)ひょっこり顔出すのがirohaでしょっ』

 

最後にそう言い残して、私はPCを閉じた。

 

 

 

 

――…でも、1週間経っても【iroha】はツイッターに現れなかった。

 

 

 

 

 

あの日から私はほとんどツイートをしていない。

ただ、【iroha】を待っていた。

でも【iroha】は二度とツイッターに現れない、ことを受け入れるしかなかった。

 

 

 

 

 

なぜなら、彼女が自殺した日から2週間が経ったある日

 

『今まで娘と仲良くしていてくださった皆さん、

谷彩羽は2週間前に飛び降りて死にました。

娘の死を悔やんでくださる優しい方々に囲まれ、娘は幸せだったはずです』

 

多分、お母さんだろう、【iroha】のツイッターで新しいツイートが投稿されていた。

 

それを見たリストメンバーは

『いろはちゃ…ん?』

『嫌だ、嫌だ、嫌だいろはああああああ!!!!』

『ねぇ、irohaでしょ?冗談やめて出てきてよっ(苦笑)』

『iroha!!戻ればかあ!!!』

 

みんな本当に荒れていた。そして、関わりのなかった奴等もニュースを見ていたのか、

それを見て『え、これまぢかよwww』などと面白がっていた。

 

 

 

【iroha】は、、私にとって一番大切な存在だった。

いや、きっとこれからも変わらないけれど。

大好き、愛してるってずっと言い合ってきた仲だった。

家族のように思っていた。慕っていた。信頼し合っていた。

 

「なのに、どうして自殺なんか…っ!!!」

 

 

幸せだったなら、どうして自殺を…。

何か彼女を苦しめていたことがあったのだろうか

 

 

 

けれども今の私には…悔しいことに、何も成す術がない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パートナー。  1話(?)終わり

※続くのか不明※